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うつ病の予防法で悪化させないために

うつ病予防法で悪化させないために、ボクシングにたとえてみましょう。うつ病になった方は、相当なダメーージを受けながら必死で戦っています。

すでに相手や観客から「だめボクサー」のプレッシャーを受け続けており、戦う意欲も風前の灯です。

もしあなたがそのだめボクサーだったら、セコンド(支援者)からどんなことを言ってほしいでしょうか。

「相手に比べてスピードが足りない」あるいは「もっとスタミナがないと持たないな」と言われたらどうでしょう。失いかけた自信がどんどん小さくなって、試合を放棄してしまうかもしれません。

そんなことを今言われても、変えられないのです。今は試合中。ほしいのは試合を何とか乗り切るための予防法です。

 

 

うつ病の症状・状態で特有な骨格とは

うつ病の症状・状態で特有な骨格とは、何でしょうか。うつ病は中核症状によって一定の骨格ができています。

うつ病の本質的な症状であり、誰にもほぼ同じ形で表れ、年齢や民族を超えて、さらに言えば動物のうつ病にも認められる症状なのです。

うつ病の症状の骨格を知らないと全然見えないものですが、知っていると症状がそろっていなくても見えるようになるものです。

うつ病の中核症状は、身体症状として、①睡眠障害(途中で目が覚める、朝早く目が覚める)、②食欲障害(食欲がない、体重減少)、③日内変動(朝の調子が悪く、夕方から楽になる)、④身体のだるさ(身体が重く、疲れやすい)があり、精神症状として、⑤興味・関心の喪失(好きなことが楽しめない)、⑥意欲・気力の減退(気力が出ず、何事も億劫)、⑦知的活動能力の減退(集中できず、頭が働かない)があります。

つまり、うつ病の本質的な症状とは、身体と精神両面の症状からなり、全体のエネルギーが低下したような状態と考えると理解しやすいと思います。

 

 

うつ病の専門的な診断と治療を受けるためには、精神科か心療内科を受診することがすすめられます。

精神科はもちろん、心療内科の医師も大部分が精神科医です。ただし、うつ病では身体症状があらわれますし、初期には精神症状がないこともあるので、かかりつけの内科などを受診する人も多いでしょう。

そこでうつ病と診断がつき、治療がおこなわれることもあります。より専門的な治療が必要な状態なら、精神科や心療内科を紹介してくれるはずです。

うつ病患者さんは、未来を見る余裕のないほど、今が切羽詰まっていると理解してください。

過去についても未来についても、今は議論せず、そう感じる苦しさを具体的に聞いてあげるようにしてください。議論してはいけません。

かといってどうすればいいという対策もないので、「そう感じてしまうのか。苦しいね」と一緒に困ってあげればいいのです。