2014年4月アーカイブ

英語のコアとなるところを学べる文

英語のコアとなるところを、次の例から私たちは学ぶことができます。

①The compounds curb necrophoresis, the removal
 of dead colony members by fellow workers.

(意訳:これらの化学物質により、necrophoresis、つまり仲間によって死骸が巣から運び出されることが抑制される。)

necrophoresisといった聞き慣れない単語の後ろにコンマがあるが、これは同格のコンマです。よって、このコンマの後ろにあるthe removal of dead colony members by fellow workersは、コンマの前にあるnecrophoresisを補足説明しています。

ここで、necrophoresisと同格の関係にある
the removal of dead colony members by fellow workers 
をよく見てもらいたいです。

この英語の名詞表現は、次の文を圧縮したものです。

②Fellow workers remove dead colony members.

ただ、ここで1つ問題があります。それは、普通、上の①を名詞に圧縮すると次のようになりますが、

③fellow workers' removal of dead colony members

どういうわけか、①では④になっているということです。

④the removal of dead colony members by fellow workers

これは何を意味しているかというと、英語文を名詞に圧縮するにあたっては、③のように、所有格を使って主語を表すこともできれば、④のように、byを使って表すこともできるということです。

⑤The compounds curb necrophoresis, fellow
workers' removal of dead colony members.

さらに言うと、②の受動文は次のようになるのですが、

⑥Dead colony members are removed by fellow workers.

これは次のような名詞表現に圧縮することができます。

⑦dead colony members' removal by fellow workers


ここで勘のいい人は「あっ......」と思ったかと思いますが、英語文レベルでの能動態では意味上の主語をbyで表すことができないですが(byを使えるのは、通常、能動文ではなく受動文であることに注意)、名詞レベルでの能動態ではbyで表すことができるのです。

このように、何の変哲もないにともない①のような文からも、英語のコアとなるところを十分学ぶことができるです。