視力向上回復が必要な幼児のメガネ使用率は激増

正常の人が見ることができる最短距離(近点)は、20歳で約11センチ、30歳で14センチ、40歳で25センチ、50歳で約70センチです。

年が若ければ若いほど近点は短く、たとえ眼が疲労しても回復が早いので視力は元に戻ります。作業を中断するか、一晩眠ればよいわけです。

ところがこれも程度問題で、いくら若くても三、四時間もぶっ続けにパソコンゲームで遊んだり、小さな携帯電話の画面をバスや電車の中で見続ければ、治るはずの仮性近視が真性近視になってしまいます。

というわけで、近年、特にここ二、三年の視力向上回復が必要な幼児のメガネ使用率は激増しています。また、「フック」という調節回復治療器を使用するため来院される子ども連れのお母さんが右肩上がりに増えています。

青少年の携帯電話使用については、もっぱらマナー面、迷惑問題面ばかりが語られていますが、私にいわせればとんでもない話で、何よりも眼の健康面から議論されなければなりません。

小画面の発達自体はけっこうなことなのでしょうが、歩きながら、また、揺れる車内で凝視し続けると調節を司る筋肉が過度に緊張して疲労を助長するのです。

あと二、三年もたつと、高校生を中心に大量の眼精疲労患者が生まれ、社会問題化するのではないかと危惧されています。

2018年3月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31